NHKロボコンの競技の特徴

NHKロボコンについてのあれこれ

そもそもNHKロボコンとは

NHKロボコンはNHKエンタープライズが主催しているロボットコンテスト. 主に高専生が参加する高専ロボコンと, 大学生, 専門学校生が参加する学生ロボコンの2つがある. 一般的には高専ロボコンの方が有名であるよう. 学生ロボコンやってましたって言っても「?」みたいな顔されるのに「高専ロボコンの大学生版です」って言ったらみんなわかってくれる. なんでだろうね.

このNHKロボコンは上位に各国の代表チームが参加して対戦するABUロボコンがあり, NHKロボコンはその代表チーム決定という役割も持つ. 基本的に優勝したチームが代表としてABUロボコンに出場する.

特徴

最大の特徴は毎年ルールが変わること. 8月末に行われるABUロボコンでその次のルールが発表される. そして次のNHKロボコンはだいたい6月頭なのでおよそ9ヶ月でコンセプト決定から機体の設計, 加工, 制御までを完成させなくてはいけない. かなりのハードスケジュールである.

また, 初心者が非常に多く長くロボコンをやっている経験者はほとんど居ないというのも特徴と言えるかも知れない. 具体的には大学生しか参加できないので, 多くの人が2-3年で引退してしまう. そして多くの人が大学に入ってからロボコンを始める. 中高からロボコンをやってきたという人は半分もいないと思う. 自分の感覚だと1~2割くらいだが, これは大学や年代によっても変わってくると思う.

各大学の体制

多くの大学で, 担当分野を分けて制作することが多い. 分け方は様々だが, 機械, 回路, 制御の3要素に分けることが多い気がする. 中には回路と制御が一緒の大学もあるが, 話を聞いてみると回路も制御もやっているという人はあまりいない気がする.

これは, 各要素を学習する時間が非常に短い(多くの場合, ロボコンを始めてからメインで活動するまでの時間は1年半程度)ので, 各人が学習する分野を絞って学習時間の短縮化を図るというのが主な理由だと思う. あとそもそも短期間でロボットを仕上げる以上, 分業は必要不可欠なのでどちらにせよ各人が必要となるスキルも限られる. 例外はあるにせよ, 多くの結果を残している大学では分業して開発を効率化している例が多々見受けられる.

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