大工大交流会に参加した

大阪工業大学で行われた交流会に参加してきました.

先日, 大阪工業大学で行われたロボコンの技術交流会に参加してきました.

↓これ

技術交流会について

技術交流は競技全体のレベルアップには非常に重要ですが, そのような機会は限られます.

特にNHKロボコンの場合は毎年ルールが変わるという性質上, アイディアが勝敗を分ける重要な要素となります. そのため, シーズン中は他チーム間の交流を行いにくいという問題があります(単純にシーズン中は忙しいので交流会をやっている暇はないという事情もありますが).

しかし, 大会が終わってシーズンが終われば, 大学によっては大学間の交流が行われることも多くあります. このような交流会は2つの大学間で行われることがほとんどですが, 最近は多数の大学が集まって交流を行う機会も増えてきました.

大工大の交流会は2年前くらいに始まって, 始まった当初は回路交流会だけだったのですが, 徐々に対象が広がり, 今年は全分野が対象になりました. また, NHK学生ロボン以外にも, 高専ロボコンやレスキューロボコン参加者など, 広く様々な人と交流できるのも大きな特徴かと思います.

発表内容

自分はNHKロボコンでは主に機械を担当してきたので, 主に機械についての発表をしました.

テーマは2つあって, 1つはスケジューリング, もう1つは機械のレイヤ分け, 抽象化の話です.

スケジューリングについて

NHKロボコンは他のロボコンと比べるとスケジュールが非常にタイトです. というのも, 競技のルールが毎年完全に変わってしまうのと, ルール発表から競技まで9ヶ月ほどしかないためです. 「間に合わなかったら今年は出るのは見合わせて来年に延ばせばいいや」というのが通用しないわけですね.

したがって, スケジューリングをしっかりすることが結果を出すために非常に重要な要素となります. 逆にここをしっかりすれば成績が上がる大学もたくさんあるのではないかと考えて, 今回の発表に加えました.

機械のレイヤ分け, 抽象化について

これもNHKロボコンが1年毎に大きくルールが変わってくることに由来するのですが, NHKは機械の交流で得たことを活かすのが非常に難しいです. なぜってある機構を見て「なるほど, この機構頭いいな」と思ってもルールが変わるので多くの場合その機構を使うことはもうありません. 結局得たものを活かす機会があまりないわけですね.

そこで, 交流会で得たことや, 過去の自チームの経験を活かす方法の1つとして, レイヤ分けと抽象化を紹介しました.

汎用性のある形にレイヤ分けと抽象化ができれば過去の知見を活かしやすくなります. 「頭いい」と思った理由や, その特徴を分析して再利用可能な形に抽象化した状態に落とし込むということです. 今回はそのことについて例を交えながら説明しました.

とはいえ, レイヤ分けと抽象化は難しい作業ですし, 取り入れてすぐに結果が出てくるものではないですが…… まぁ長い目で見て数年後に結果が出ればよいのではないでしょうか.

スライド

当日用いたスライドを公開します. なにかの参考になれば幸いです.

NHKロボコンにおける機械開発 from MasayaMorinaga

今後, NHKを始めとしたロボコンの技術向上につながることを願っています.

一般学生

NHKロボコンやってた

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