ジャンクで買ったWindowsタブレットで遊ぶ
ジャンクで遊ぶのは面白い
この記事は rogy Advent Calender 2020 17日目の記事です.
特に発表するような制作物がないので最近やった遊びについて書きたいと思います.
ジャンクのWindowsタブレット
ジャンクとは
ジャンクというのは端的に言ってしまえばがらくた, もしくはその一歩手前です. パソコンなどのジャンク品は多くの場合, 壊れてしまっていて本来の用途では使えないものを指します. 本来であれば廃棄してしまうものですが, 多くの電子機器は部品単位では使えることもあるため, そのような用途で購入する人向けに ハードオフなどで売買されていたりします. 当然ながら無保証で, 基本的には部品取りなどに用います. しかし秋葉原などでは, 軽微な故障や外装の破損など, 比較的簡単な修理で再利用可能であるものがよく売られていたりします. 当然保証はありませんが, 遊んだりするのにはちょうど良いので個人的にはよく購入して修理して使ったりしています.
今回入手したタブレット
今回手に入れたタブレットはこんな感じです
NECのタブレットPC「VersaPro タイプVT-R」です. ボディの一部が欠けているほかは目立った傷はありません. ジャンクの理由はバッテリーの膨張らしいですが, 外から見た感じだとそのような感じもありません. スペックはCPUがIntelAtomのx7-Z8750, メモリが4GB, ストレージが64GBです. OSは入っていませんが, ジャンクになる前にはWindowsが入っていていわゆるWindowsタブレットというやつです. ん?Windowsをメモリ4GBで使うといえば!? ピンと来ない人はロ技研の某氏が書いた以下の記事をチェック
この記事でも軽く触れられていますが, Windowsがメモリ4GBあれば使えていた時代はとうの昔に過ぎ去っており, 普通に使う1のであれば8GBはないと快適な使い方はできないかなという状態です. 用途としてはちょっと動画を見たり電子書籍を読んだりする程度でしょうか. そもそもWindowsは一応タブレットモードはあるものの, タッチをメインで使用するいわゆるタブレット的な使い方をするのには若干使いにくさがあります. というかそもそも動画を見たり本を読んだりする程度にしか使えないのであれば, 無理にWindowsを使う必要はありません. というわけで今回はWindowsでないOSを入れてタブレットを再生させていこうと思います.
Windowsタブレットを再生させる
タッチに向いているOSにはいくつか種類がありますが, 今回はChromebook等で使われているChromium OSと, スマホやタブレットで広く使われるAndroid OSを入れてみたいと思います.
その1 Chromium OS
最近ChromeOSを搭載したChromebookが話題を集めていますが, そのChromeOSのベースとなっているのが Chromium OSです. このChromium OSはオープンソースであり, 自分でビルドして使うこともできます. 今回はそのChromium OSをベースにしている NeverwareのCloudReadyを入れてみました.
使用感は割と軽快に動作します. UIもタッチすることを前提に作られているのか, 操作はしやすいです. 一方でドライバ等に問題があるのか, カメラなど一部のデバイスは正常に動作しませんでした. その他, スリープから復帰できなかったり, 突如謎のフリーズをしたりすることも多く, 貧弱なタブレットにはあまり向いていないのかなという印象を持ちました. ただOSとしての完成度は高く, デバイスによっては問題なく動く場合もあるかと思いますので, Chromium OSに興味があるのであれば試してみる価値はあると思います.
その2 Android-x86
Chromium OSが微妙だったのでAndroid-x86系のOSを試してみました. Androidはスマホに使われているOSとして有名ですが, これをPCで動くようにしたバージョンとして, Android-x86があります. いくつか種類があるので, まず LineageOSのPC版を試してみました. LineageOSは, 様々なスマホのカスタムROM2として知られており, 以前私も自分のスマホに入れて使っていたことがあります. それのPC版が OSDNのサイトにあったので導入してみました. Android7をベースにしているようで, 機能などは少し古めです. 割と頻繁にフリーズする, タッチもたまに効かなくなる等の問題が多く, 実用には耐えないかなという感じです. やはり様々な端末に対応するというのは難しいんですね……
次にAndroid-x86の本家のほうを試してみました. こちらも OSDNのサイトからダウンロードできます. 自分が導入したのはAndroid-x86 Release 9.0 です. こちらはかなり快適に動きます. 音がでないことを除けば. ただ音はBluetoothイヤホンから聞くことができるので, まぁ許容範囲かなぁと言う感じです. 場合によってはWifiもつながらないこともあるらしいのでラッキーだったほうですかね…… やはり複数端末で使えるようにするのは難しい.
ただ, このAndroid-x86系は, 設定などをいじれば症状が改善する可能性もあります. UbuntuなどのLinuxOSとデュアルブートしておくと, Ubuntu側から設定ファイルをいじれるので, 比較的楽にカスタマイズできます. 今回は時間がなくてあまりできませんでしたが, 今後設定ファイルをいろいろ弄ってみようと思います.
まとめ
というわけで, 今回はジャンクのタブレットにいろいろなOSを入れて遊びました. とりあえずWindowsボタンのついたAndroidタブレットの完成です(?)
明日は 水分をこまめにとる 探偵占いさんの記事です!お楽しみに!
参考
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/nishikawa/1272641.html